延命寺について

山号:伽羅陀山
院号:地蔵院
寺号:延命寺
本尊:延命地蔵菩薩

延命寺は、山号を伽羅陀山、院号を地蔵院と号し、奈良県桜井市の総本山長谷寺とする真言宗豊山派に属しており、本尊は延命地蔵菩薩です
もともと武蔵国多磨郡中藤村(現,武蔵村山市中藤)の竜華山真福寺の塔頭六ヶ寺のうち随一といわれた由緒ある寺院でした。享保年間の野中新田開発に際して入村した者たちによって、享保十八年(1733)、時の代官上坂安左衛門役所に願いが出され、間もなく許可されてこの地に引寺されたといわれます。その後、住職五世を経て、浄範和尚が現れてこれを中興したので、浄範和尚を中興第一世として伽羅陀山地蔵院延命寺と称しました。

境内案内

本堂
山門
六地蔵
庚申塔
鐘楼堂
観音堂
延命寺庚申塔
庚申信仰の最も盛んであった嘉永三年(一八五〇)に造立されたもので、市内に現存する庚申塔の中でも珍しく、小平市民俗有形文化財第1号に指定されています。

塔は小松石の唐破風屋根付角柱石で、高さ1.7メートル、正面上段に日輪と月輪があり、青面金剛が魔物の天邪鬼を踏みつけて立っています。

その顔は至極柔和で笑っているようにもみえます。台座正面の三猿は烏帽子をかぶり、狩衣をつけて足をあげ、一匹は左手に扇を持ち右手で口をふさぎ、一匹は左手に鈴を持ち右手の扇で顔をおおい、一匹は左手にご幣をかつぎ右手で耳をふさいで、三匹で三番叟を楽しそうに踊っている姿が刻まれております。